九州みどりの食料システムEXPO

展示企画委員長 ごあいさつ

今ほど4料(食料、飼料、肥料、燃料)の自給率引き上げの必要性を痛感する時代はなかったのではないでしょうか。従前の輸入に依存した日本人の食生活は、「平和な世界・安定した国際的な4料のサプライチェーン」を前提としておりましたが、その前提が現下のように崩壊すると、突如我々の豊かな食生活はリスクに満ちた「砂上の楼閣」に変質しました。

九州は人口が我が国の約10%ですが、農業産出額は約20%の食料供給基地です。しかし、食料生産者の高齢化・後継者不足に加えて4料の価格高騰等の困難に直面しています。困難を克服するには、英知を結集して、食料生産、加工流通、消費の各段階でDX等により生産性向上を図り、資源の有効利活用・生産物の高付加価値化を実現することが必要です。

そこで今年は、有限な資源の循環的利活用と環境に配慮して「九州みどりの食料システムEXPO」を開催することにしました。新たな試みとして、環境業界と水産業界の方々にも参加・協力を頂くことにしております。出展者と参加者の方々の情報交流、それによる技術高度化を通して、九州が全国の食料基地として一層発展することを願っています。

学校法人中村学園 顧問(前学長・中村学園大学名誉教授)
九州大学名誉教授
九州農業成長産業化連携協議会 会長
甲斐 諭

九州みどりの食料システムEXPO

展示企画委員一覧

■委員一覧(50音順・敬称略・2023年6月23日現在)

◇ 企画委員長
甲斐 諭 中村学園大学 流通科学研究所 顧問
◇ 企画副委員長
尾崎 行生 九州大学
大学院農学研究院 教授
小島 孝之 佐賀大学名誉教授
株式会社オプティム 常勤監査役
◇ 企画委員
池畑 哲也 イオン九州株式会社
社長室エリア政策 担当部長
栁 健二 全国農業協同組合連合会福岡県本部
県本部長
木之内 均 東海大学
熊本校舎・文理融合学部・経営学科
熊本キャンパス長
眞次 一満 中村学園大学
栄養科学部 フード・マネジメント学科
准教授
宮田 和浩 西日本シティ銀行
法人ソリューション部 主任調査役
前田 佳良子 一般社団法人 日本食農連携機構
九州支部長
(セブンフーズ株式会社 代表取締役社長)
中馬 俊介 福岡県 農林水産部 次長 髙橋 洋子 福岡県
環境部循環型社会推進課 課長
渡邊 勝吉 富士通Japan株式会社
クロスインダストリー事業部
シニアマネージャー
越智 昭二 郵船ロジスティクス九州株式会社
代表取締役社長
上原 健一郎 ロイヤルホールディングス株式会社
リスクマネジメント統括室、
お客様相談室
執行役員

注目!! 九州みどりの食料システム2023EXPOセミナー
登壇者決定!!

(敬称略)

菊地 唯夫 ロイヤルホールディングス株式会社
石松 秋治 南州農場株式会社
前田 佳良子 セブンフーズ株式会社

食産業の持続的な発展と地域活性化を促進するための新たな試みが始動!

私たちは食べていかなければ生きていけません。また、豊かな食は価値ある生き方の重要な要素です。しかし、国内の労働力不足や働き手の高齢化、増える自然災害、飼肥料の価格高騰など、食の原点である一次産業は深刻な課題に直面しています。また、世界では人口増加に食糧不足、ロックダウンによる供給網麻痺、紛争や為替変動など世界情勢の変化やSDGs、地球環境に対する意識の高まりなど、国内外で様々な問題が起こっています。

このような背景をもとに私たちはいま、持続可能な食の供給システムを実現しなければなりません。食におけるバリューチェーンでの、無駄のないエコシステム(循環・サイクル)が求められます。そのためにはまず重要となる「生産性向上」と「利活用・高付加価値化」を現場に普及していく必要があります。

一次産業のDX 化推進、リスク対策、人材雇用と育成の仕組み作りなど、生産効率を大幅に高めることで、魅力的な一次産業を目指します。同時に、食に関わる様々なシーンでロスを減らし、捨てずに利活用する発想や、創意工夫で生産物に付加価値を付けることで経済性を高めます。バリューチェーンの好循環が社会課題を解決し、結果として雇用の創出や周辺産業も活性化され、地方創生にもつながるのです。

日本能率協会は、ひとをつなげ、知識や情報、テクノロジーをつなげてフードテックによる食全般の課題解決を進めるべく、「九州 みどりの食料システムEXPO」を開催し、産官学民のイノベーションを促進します。

九州アグロイノベーションは次のステージへ!

日本能率協会では2015 年より毎年、農業の活性化をテーマとした展示会「九州アグロイノベーション」を開催してきました。上述の通り、国内外で食に関する課題が複雑化していく中でより広範で、中長期の視点で“持続可能な食の未来”に焦点を当てるべく2023 年より「九州 みどりの食料システムEXPO」としてリスタートします。アジアの玄関口に位置し、食が豊富で観光資源としても食の魅力が集まる九州において、食のバリューチェーンに関わる産官学民のひとや組織が集結している福岡はイノベーションを起こす機会も多い場と言えます。日本能率協会は、“福岡発の課題解決”の気運づくりをリードする展示会として引き続き開催して参ります。

会期 2023年10月24日(火)・25日(水) 10:00~16:00
会場 マリンメッセ福岡 B館
主催 一般社団法人日本能率協会
出展規模 150社/180ブース(予定・同時開催展含む)
入場料 1,000円(税込)
招待券もしくは来場事前登録証持参者は無料
構成展示会 ジビエ利活用・鳥獣被害対策展
スマート畜産・資材展
スマート農業・資材展
フードロス対策EXPO
スマート水産・資材展
生鮮加工・流通展
草刈り・除草ワールド
同時開催展 第5回 九州・沖縄 観光・宿泊外食産業展2023
来場者数 4,000名(予定・同時開催展含む)
来場対象 ●農業・酪農畜産・水産
●農業団体・組合
●行政・自治体
●大学・研究機関
●狩猟業
●食品加工
●小売・流通
●商社・卸
●メーカー
●外食・フードサービス
●宿泊・施設管理
●交通インフラ その他関連業種

同時開催

今回、本展の会場となるマリンメッセ福岡では同会期に「 」を同時開催します。食が豊富で観光資源としても食の魅力が集まっていることは九州の最大の強みです。観光産業の持続的な発展に食は欠かせない要素の一つです。そこでしか味わえない新鮮な食事の提供のほか、食の体験・フードツーリズムによる農山漁村の有効活用、食材として利用価値が見直されているジビエの普及など、食の利活用と高付加価値化は観光の現場に直結します。外食産業が抱える食品ロスの問題も需要予測や地産地消の発想で効率化を進められます。

「九州 みどりの食料システムEXPO」と「 」の双方の出展者と来場者が出会い、新たなビジネス、イノベーションが生まれる機会を提供します。食と観光を軸に地域の魅力を全国、世界へと発信します。

※同時開催展は同会場内でシームレス( 境界の無い) な会場構成となります。

2024年3月に東京でも開催決定!

「九州 みどりの食料システムEXPO」は九州開催に続き、2024 年3 月に東京でも初開催します。

アジア最大の食品・飲料の展示会FOODEXJAPANとの同時開催として、まさに食産業の持続的な発展、課題解決の象徴となる展示会を目指します。現在、東京開催分も出展者を募集中です。詳しくは事務局までお問い合せください。

※「FOODEXJAPAN/国際食品・飲料展」は、アジア最大級の食品・食品総合展示会です。1976年より毎年3月に開催、2023年で48回目を迎え、出展者・来場者双方のビジネス拡大に絶好の場として、毎回関係各位から高い評価を得ています。

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