出展者インタビュー

アグロ・イノベーション

三井化学株式会社

フード&パッケージング事業本部 企画管理部 新F&P開発グループ

サブグループリーダー 諸橋 慎 氏

佐久間 一騎 氏

出展前に感じていた業務上の課題とは?

ご出展ありがとうございます。早速ですが、佐久間様のお役割を教えてください。

(佐久間氏)
アグロ・イノベーションで三井化学グループの展示ブースの取りまとめをしている事務局です。

今回のご出展について、社内で決定のプロセスにも関わっていらっしゃるのですか。

(佐久間氏)
はい、そうです。

出展前、貴社はどのような課題をお持ちでしたか?

(佐久間氏)
今回、青果物の鮮度保持、長期貯蔵・長距離輸送に特化したフィルムのブースを3ブース、及び海外輸出先の評価を担う拠点のブースを出展しています。
関係会社の三井化学東セロ株式会社、三井化学シンガポールR&Dセンター(Mitsui Chemicals Singapore R&D Centre Pte Ltd.)とともに、グループで出展しています。
普段から一体になって活動していますが、実際に生産者の方までリーチするのは非常に難しいため、こういう展示会に出展できれば、一度にたくさんの方と会うことができます。
そこに魅力を感じ、今回出展しました。

ありがとうございます。

(諸橋氏)
もう1つつけ加えさせていただけるなら、三井化学株式会社は長年素材を提供する会社でした。
一般の方にはなかなか見えにくいところで、素材としてのプラスチック材料でアプローチしてきたのです。
しかし、エンドユーザーに認知していただける製品も持っています。
その一つとして青果物に特化した製品群やサービスをこのアグロ・イノベーションを通じて紹介させていただくことが、今回の出展の狙いでした。

展示会を知ったきっかけは何でしたか?

(佐久間氏)
東京ビッグサイトで開催されているいくつかの展示会に昨年、足を運びました。
展示会の存在を知り、今回は出展者側として参加しました。

(諸橋氏)
私たちも国内外の展示会をいくつかピックアップしてリストにしていますが、国内で農業生産者に会える場を探したところ、アグロ・イノベーションが目につき、スタート場所として決めたのです。

スタート地点としてご出展されるにあたり、最新の製品もあるのですか。

(諸橋氏)
2019年度に発売を予定しているアドフレッシュ®、既に製品化され、発売中の三井化学東セロ株式会社のスパッシュ®など紹介したいと思っています。

出展ブースのコンセプトとは?

出展を決定するまでに何かハードルはありましたか?

(諸橋氏)
化学会社ですから、展示会に出展してもお堅い感じを如何に無くして、お客様に伝えることが出来るのかが心配でした。
それと、私たちは今回、斬新なコンセプトの製品を開発しましたが、それがどういう反応を引き起こすのか、予測できなかったのです。
この点が弊社のハードルだったように感じています。

いつもと違う柔らかい雰囲気を伝えたいけど、反応がどうなるのか分からなかったわけですね。

(諸橋氏)
はい、そうです。
しかし、おかげさまでユーザーにフレンドリーな感じが受け、評価も上々です。

実際に不安な部分もあったようですが、それをどうやって克服したのでしょうか。

(諸橋氏)
私たちのコンセプトや製品に関し、非常に興味を持って頂いたデザイナーの方がおられ、大きなご協力を得て今回の出展にこぎつけることができました。

(佐久間氏)
ご覧になっていただくとすぐ分かる通り、ブースのコンセプトはマルシェです。
真ん中にマルシェをイメージして野菜や果実を並べ、その周囲に弊社で製造しているフィルムで包装したものを置きました。

確かに雰囲気が出ていますね。

(諸橋氏)
展示会というと、自分のいいたいことだけを書くケースが多いです。
弊社も多分、これまでそうだったのかもしれません。
今回は製品やサービスのキーワードをいくつか書き、お客様が立ち止まったときに詳しいリーフレットを渡したり、説明させていただいたりする方法に変えました。

ご出展の決め手は何だったのでしょうか。

(佐久間氏)
やはり、来場するお客様の属性です。通常の展示会だと、先ほど説明させていただいたように素材メーカーやその川下にいるフィルムを扱ってらっしゃる企業の方が多いのですが、アグロ・イノベーションは果実や野菜を実際に生産する方、それらを扱われる方がより多くやってきます。
そうした皆様たちこそ私たちが求めているお客様ですから、そこが決め手になりました。

出展してみて感じたこととは?

今回の展示会について率直な感想をお聞かせください。

(諸橋氏)
今回は青果物のところをターゲットにして出展させていただきました。
様々なお客様にブースにお越し頂き、私たちが思いもよらない使い方や評価の仕方を教えて頂きました。
その結果、ビジネスチャンスがより広がる機会を得たと感じています。

(佐久間氏)
実際にマンゴーを栽培している方が沖縄県や宮崎県から来場し、「ぜひ使ってみたい」と言ってくれました。
私たちにとって、これから製品を開発し、世の中に出していく上で非常にモチベーションが上がる瞬間でした。

事務局としてもうれしいです。
最後に貴社製品や技術について教えてください。

(諸橋氏)
今まで世の中になかった果物の長期貯蔵や、輸出入の長距離輸送シーンでご満足して頂ける鮮度保持が可能なフィルムとしてアドフレッシュ®を広めていきたいと考えています。
その製品を通じて、世の中に少しでも役に立ちたいというのが私たちの純粋な思いです。

本日は、ありがとうございました。

2023© Japan Management Association All Rights Reserved.