
ライオンハイジーン株式会社
企画開発部 商品企画グループ グループマネジャー
坂上 明弘氏
企画開発部 商品企画グループ マネジャー
松本 耕平氏
新しい技術の認知度を上げる大変さとは?
坂上様、松本様、本日はご出展ありがとうございます。
さっそくですが、出展に関してのお立場と役割を教えてください。
(松本氏)
私は企画開発部に所属し、マネージャーとして野菜事業の戦略の立案・推進と商品企画を担当しています。
弊社には、「フレッシュMiBO(ミーボ)製法」という、カット野菜の新しい洗浄製法があります。このフレッシュMiBO製法は、カットした野菜をマイクロバブルオゾンでやさしく洗浄し、野菜本来の風味と外観を損なわない、カット野菜の洗浄製法です。
今回、ライオンハイジーンが「野菜洗浄をやっている」ということを、外部にアピールして知名度を上げるのが第一目標です。さらにそこから新しいお客様を成約までつなげたいと思っています。
食品工場や外食・中食産業の方々に対してアピールをして、商談につなげていくための場を設けるというのがそもそもの役割です。
ご出展前、どのような課題をお持ちでしたか?
(松本氏)
もちろん他でも出展などのマーケティング活動をしているのですが、お客様の商談に至るまでには、新たな機会として話すチャンスが欲しいと思っていました。
(坂上氏)
オンリーワンの新しい技術であるため、その技術の存在を広めることが大事だと思っています。
展示会ですぐにお客さんになるかは分かりませんが、可能性のあるお客さんとたくさん出会いたいですね。
知名度を高め、早くプレゼンスを向上させたいというのが課題でした。
いつ頃発表された技術なのでしょうか?
(松本氏)
2017年の夏、6月頃から一般に向けてリリースしました。
まだ1年半も経っていないところなので、まずはたくさんのお客様に知っていただき、実感していただくというところから始めたいと思っています。
この展示会を知ったきっかけを教えてください。
(坂上氏)
実は、弊社の社長から「こんな展示会があるよ」と教えてもらいました。
恐らく日本能率協会からのメールが情報源だと思います。
最初は見に行くだけのつもりでしたが、技術をもっと早く広めたかったこと、知名度を高める活動が不足していると認識していましたので、思い切って出展を致しました。
出展するにあたってのハードルとは?
ご出展を決定するにあたり、何か困難だったことはございましたか?
(松本氏)
初開催ですので、客層と来客数の予測値に多少不安がありました。
どれぐらいのお客様が来て、そして我々の求めるようなお客様が来ていただけるのかという不安ですね。
結論から言いますと、今の状況を見ると非常に盛況です。
(坂上氏)
開催初日は、正直不安でしたね。
集客数が予定と全然違ったらどうしよう、というのは当然ありましたから。
(松本氏)
今回の展示会は農業関係の専門展示会と同時開催とのことで、アグリ関係の方々など、あまり接点の無かったところとつながりを持てるかもしれないという目論見もありました。
本当に目論見通りになるかという不安が、ハードルになりました。
貴社のメインとなる顧客イメージはどのようなお客様ですか?
(松本氏)
生野菜を殺菌して、生のままで提供する人や会社全般です。コンビニやスーパーで並んでいるサラダを製造している工場の方々がメインのターゲットです。しかし、これからはやはり農業、6次産業を見据えていく必要があります。
産業補助も出ているので、採った野菜をその産地で加工して流通にかけるという動きが、これから活発化すると思います。
おいしい野菜をそのまま流通にむけて売りたい方々に対して、われわれの技術は一番ニーズがあるのではないかと思っています。そういったお客様に野菜・果物ワールドで出会えるといいなとも考えました。
お客様に一番見てほしいポイントとは?
今回の出展で、一番伝えたいポイントはどこですか?
(松本氏)
フレッシュで美味しいカット野菜を家庭に届けたいという想いを伝えたいですね。消費者、生活者の方を向いた視点であることをアピールしていきたいです。
また、新しい技術であるというところの目新しさ、オリジナリティーをアピールできたら、さらに嬉しいですね。
生活者の方も喜び、工場の方も求めている技術であり商品なのですね。
(松本氏)
美味しくて安心安全なカット野菜を安定的に作り続けるためには、実際の工場の中では、菌数を低く保ちつつ野菜の品質を損なわないような処理をするという使命があります。
そのバランスを取らなければならないなかで、それらを解決出来るのが我々の強みなのかなと思います。
ところで、出展前にお持ちだった来場数や客層に関する不安は、どのように解決されましたか?
(松本氏)
弊社からも、事前に取引先の企業様や色々な関係者に出展のご案内をしました。
出展だけでなくプラス・アルファで手を打つことは大切だと思い、ホームページなどでも告知をしましたので、成果につながっていると思います。
また、コマ数も多目に取り、目立つブースを設計したお陰で、必ず足止めていただくような流れにもできたと思います。
会場のなかで、御社のブースは非常に目立ちますね。
(松本氏)
ありがとうございます。現場でも様々工夫しましたので。
ブースの客層はどのような方が多かった?
いろいろな課題を積極的に解決していただき、ありがとうございます。今回のご出展の決め手は何でしたか?
(松本氏)
第1回目の開催というのが一番大きかったのではないでしょうか。
未知なる点も多いですが、話題性もありますし、スポットライトも当たりやすいと思うのです。初開催からの出展を大事にしたいと僕は思っています。
実際に出展してみていかがですか?どのような方がブースにお見えになっていますか?
(松本氏)
まだ会期中ですし感覚的なものですが、10%ぐらいは農業生産法人の方のような感じがしますね。
(坂上氏)
レストラン系の外食産業のお客様も多く、コンビニ系の関係者もお見えになっていますね。
(松本氏)
客層はなかなかバラエティーに富んだ感じだなと思いましたね。
バラエティーに富んだお客様が来られたようですが、御社のターゲットとしての感想はいかがですか?
(松本氏)
まさにストライクな感じのところの方々がやはり多かったように感じました。
野菜市場が伸びている中で、展示会開催を通じて、この業界を広めていただくということをやってくださったことに感謝しています。
特に、野菜・果物ワールドのなかに、「野菜・果物調理・加工技術展」という展示会名で、“野菜加工技術”に焦点が当たった点が、すごくありがたかったです。
我々も消費や技術をどんどん広げていって、よりよいものを市場に出してお客さんに喜んでいただきたいと思っています。
ぜひこの展示会を続けていただきたいなと思っています。
本日は本当にありがとうございました。
※2018年野菜・果物ワールド「野菜・果物調理・加工技術展」ご出展に関するインタビュー
お役職はインタビュー当時