コラム

【デリカフーズ】ポストコロナでのスマート・フード・チェーンの最重要課題③

デリカフーズ株式会社
事業統括本部 品質保証室長
有井 雅幸 氏(薬学博士)

3.野菜に対する消費者/実需者のニーズ

厚生労働省は、国民的健康づくり運動である「第2次 健康日本21」を開始。少子高齢化・要介護者の増大を背景とした医療や介護などへの膨大な社会保障費を削減するため、「適切な食生活」等を推奨することで「国民の健康寿命を延ばす」ことを目的としています。特に、野菜不足が懸念される全ての世代に対して、家庭や外食などでプラス100gの野菜(合計1日350g。内、緑黄色野菜120g)と、プラス100gの果物(合計1日200g)を食べることを推奨しています。

野菜ビジネスで最も重要なことは「ニーズに合致した付加価値の高い野菜を、必要な人・地域・国(輸出)に対して、それに見合った価格で生産・流通する」ことですが、我が国や先進諸国における野菜ニーズは「安全で」、「美味しく」、「健康によい」ことです。消費者/実需者にとって安全は当たり前のことですが、特に、“健康”によい栄養価(ビタミン、ミネラル)と機能性成分(食物繊維、ポリフェノール、カロテノイドなど)に富んだ野菜であることが大切と考えられてきました。

Profile

有井 雅幸
デリカフーズ株式会社
事業統括本部 品質保証室長

出身地
兵庫県神戸市

最終学歴
東京理科大学 大学院 薬学研究科 博士課程修了(薬学博士)

職歴
公益財団法人 癌研究会癌研究所(特別研究員)
キッコーマン株式会社(機能性食品グループ長)
(その間の役職)
公益財団法人 日本健康・栄養食品協会(評議員)
健康と食品懇話会(副会長)
内閣府 食品安全委員会/厚生労働省リスクコミュニケーション パネリスト
農林水産省 食料産業局 食品安全マネジメント等推進に向けた準備委員会委員
農林水産省 消費・安全局 食品トレーサビリテイ検討会委員
農林水産省 生産局 農業資材審議会専門委員
農林水産技術会議 異分野融合(情報インフラ構築)研究戦略検討会委員
日本GAP協会アドバイザー

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